お散歩スポット

定番コースは公園通りから

歌のお兄さんをしていた9年間は毎日のように渋谷のNHKに通っていました。コースは渋谷駅から明治通りを原宿方面に向かい公園通りの坂を上って行くのが定番。時間帯によっては人通りもそれほど多くなく、のんびり歩けます。意外なことに空がよく見えるんです。だから空を見ながら歩くのも楽しみでした。通りの左右にはキャラクターショップをはじめ色々なお店が並んでいるのでウインドウショッピングもしていました。結構きつい坂なので、体力に自信のある人にお薦めです。僕もちょっとしたトレーニング感覚で歩いていたのかもしれません。人通りが少ない時はスクランブル交差点からセンター街を抜けて行くこともあり、ここはいつも活気があって渋谷らしさを感じられる所だと思います。

体力次第で代々木公園まで足を伸ばす

体力次第で代々木公園まで足を伸ばす

『おかあさんといっしょ』は月火水が収録、木曜日はリハーサル、金曜日は録音と、年間スケジュールが決まっていたので、リハーサル日に少し早めに家を出て散歩をすることが多かったです。その日の気分と体力次第ですが「今日は歩くぞ!」と気合が入っている時には、まず、渋谷駅近くのフルーツショップに立ち寄り、大好きなソフトクリームやフルーツを食べて充電。公園通りの坂を上りきるとNHKですが、代々木公園まで行っちゃいます。代々木公園は原宿駅からが近いのですが、それだとちょっと物足りないし、色々なものを見ながら歩くのが好きなので、代々木公園まで行っていました。公園では親子連れ、サークルの集まり、楽器を練習している人、スポーツをする人、会社の休憩時間にお昼寝する人など、思い思いの過ごし方ができる空間です。ゆったりベンチに座っていろんな人たちをウォッチすることも好きなんです。寄り道が好きなので公園から代々木八幡の方へ下りて行くこともありました。個性的で美味しいレストラン、隠れ家的なお店があり、ランチやお茶をするのも楽しみでした。

渋谷は坂の街

渋谷は坂の街

渋谷駅はすり鉢状の底にあり、そこにつながる道は全て坂道です。なんでと思うような所にも坂があります。短かったり、くねくねしていたり、歩いていて面白いと思うことがよくありました。道玄坂や宮益坂をはじめ有名な坂が沢山ありますが、その中で好きなのはスペイン坂かな。センター街の途中にあるかなり狭い道ですが、マニアックな店やカフェ、映画館があり、少しごちゃごちゃしていて不思議な雰囲気があるんです。ランチをする時にあえて入りにくそうな店を選んでみると、2階には広くゆったりできる空間があるとか、そういう発見が嬉しいんですよね。

朝一番の散歩で得した気分に!

休みの日は散歩がルーティンになっています。公園に行く時はできるだけ朝早く起きて、サンドイッチなどのお弁当を作ったり、時間がなければ近くで買って持って行きます。朝行くことが目標です。早く行ったほうが人も少ないですし、のんびり寝ることができるし、1日が充実している、得したという気持ちになれるんです。8時に散歩に行って帰ってきたらまだ10時だったりすると、「おっ、まだ10時か!」みたいな、お得感が味わえる。夜は仕事などもありますが、大抵3分の1は携帯をいじっている時間が多いので、その時間を半分にして、早く寝て早く起きて、外で何かを発見するほうが楽しいと、最近感じるようになってきました。

必須アイテムはレジャーシート

散歩の必須アイテムはレジャーシートですね。コロナ禍の自粛期間中は家にいることが多かったので、外に出て風や空を感じると、自分の中で気持ちの切り替えができ、とても良い気分転換になりますね。外で深呼吸をする時にもレジャーシートを敷いて地面を感じながら、木を見上げるだけで楽しいな~……なんて、おじいちゃん化しています(笑)。これまではレジャーシートを持って行く感覚はありませんでしたが、今は、レジャーシートと食べ物は欠かせません。途中で見つけたお店で、「ここはなんのお店ですか?」と聞くことも楽しく、自分では選ばないようなメニューを薦められ、その美味しさやその魅力を初めて知ることもあります。散歩の醍醐味はこうした思わぬ発見があることだと思っています。

代々木公園

23区内の都立公園の中で5番目に広い公園。広大な敷地は、中央には大きな草地広場があり、噴水や木々、花々を楽しめる癒しの空間と、陸上競技場やイベント広場があるエリアに分かれています。戦前は陸軍代々木練兵場があり、戦後は米軍の宿舎敷地・ワシントンハイツとなり、東京オリンピックの選手村を経て公園となりました。

スペイン坂

渋谷PARCO裏から井の頭通りへと下る坂道で、北側は階段となっています。 店の内装をスペイン風に統一していた喫茶店の店主により命名されたそうです。

1ばんめのキーワード 「ひ」