ツアー実施日:平成30年5月15日(火)
1. 目的
(公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路の整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
そのひとつとして、東京都公園協会、神代植物公園のご協力を得て、平成30年5月15日(火)12時から「街路樹ツアー~春の神代植物公園と周辺を歩く~」を実施しました。
2. ツアー概要
このツアーは抽選で当選された方々を対象にしております。武蔵境通りと神代植物公園をガイドの説明を聞きながら歩き、街路樹の魅力を知っていただくものです。
見学場所のひとつである武蔵境通り(調布保谷線)は、地域の皆様と東京都、調布市および三鷹市との協働により発足した協議会を通じて、地域の特性にあった住民参加型の道づくりが進められたところです。
長年にわたり意見交換を重ねた結果、多くの方々のご協力のもと平成21年3月に約2キロ区間が完成しました。
また、この道路の整備においては、全国街路事業促進協議会主催の第22回全国街路事業コンクールおいて最も優れた事業と認められ、「国土交通大臣賞」を受賞しました。
3. 当日の流れ
①集合・受付
参加者の皆様には、西新宿にご集合いただきました。受付を済ませ、大型バスに乗って神代植物公園に向かいました。
②概要説明
バスの中では、公社職員による挨拶の後、ガイドの上田講師から街路樹と並木について説明をしていただきました。街路樹の歴史はとても古く、明治時代に東京市が東京にふさわしい並木10種を選定しています。また東京都では、イチョウ・ハナミズキ・サクラ類など様々な種類の街路樹が植樹されています。
③見学(武蔵境通り)
バスに揺られて約30分、神代植物公園正門前に到着です。
ツアーは武蔵境通りの街路樹の見学から開始しました。まず、武蔵境通りに建立されている碑の前で、武蔵境通り(調布保谷線)の説明を聞いていただきました。
武蔵境通りには、ケヤキ、ハイノキ、トキワマンサク、アカバナトチノキ、マツ、ヤマボウシ、サルスベリ、モクレン、シラカシなど様々な種類の街路樹が植樹されています。
また、武蔵境通りには、一般家庭の庭に植えられていた樹木や、浅間神社の参道に植えられていた樹木が立派な街路樹として、一部保存されています。
バスを降りてイヤホンの準備
いよいよ見学スタート
記念碑前で武蔵境通りの説明
武蔵境通り(調布保谷線)の記念碑
花の咲き終わったモクレン
保存されたシラカシの大木
④見学(神代植物公園)
武蔵境通りでの見学を終えると、神代植物公園の見学です。
この公園は、もともと東京の街路樹を育てるための苗圃でしたが、戦後、神代緑地として公開されたあと、昭和36年に名称も神代植物公園と改め、都内唯一の植物公園として開園されたものです。
広い園内を時計回りに、山野草園、はぎ園、さくら園を巡り、雑木林を抜けバラ園に向かいました。途中、ムクロジの木の下では、その実が地面に沢山落ちていました。ガイドの上田講師がそれを拾い集めて、ペットボトルに入れ、さらに水を加えて振り始めました。なんと泡立つ石鹸水が出来上がりました。昔は天然の石鹸として使われていたそうです。
バラ園ではまさに満開の時期で、赤や黄色、白、青など、色とりどりのバラが咲きほこっていました。皆さん感激の面持ちで園内を散策しました。上田講師からはバラの上手な育て方を教わりました。
次に熱帯の植物等が展示されている大温室に入り、カラフルなベゴニアやラン、熱帯スイレン室、乾燥地植物などを見学し、最後に、ぼたん・しゃくやく園などをご覧いただきました。
神代植物公園に入ります
ムクロジの実で石鹸水
バラ園の中を散策
バラ園での説明
青いバラ
大温室の乾燥地植物室
⑤質疑応答・アンケート記入
全ての見学を終え、公園内にある植物会館にて質疑応答の後、アンケートにご協力いただきました。その後、バスで新宿駅付近まで移動し、解散しました。
今回のツアーでは、上田講師のユーモアを交えた説明もあり、参加者の皆様は熱心にメモにとったり、積極的に質問をされたりと、街路樹や樹木についての知識を深め、とても満足されている様子でした。また、天候にも恵まれ、青空の下で気持ちの良い散策ができました。
4. ツアーをもっと知るには?
なお、本ツアーの詳細につきましては、平成30年8月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.52号」に掲載する予定ですので、そちらをご覧ください。「TR-mag.」のバックナンバーは
コチラをご覧ください。