本文へスキップします。

【参:道路見学ツアー】ページタイトル画像
道路見学ツアーイメージ画像
道路見学ツアー
ページタイトル

「夢のみち」2018親子体験ツアー 私たちの生活を守る道路下の巨大空間「神田川・環状七号線地下調節池」見学ツアー

コンテンツ
ツアー実施日:平成30年7月26日(木)

1. 目的

 (公財)東京都道路整備保全公社では、都民のみなさんが、道とふれあい、道に親しみをもち、道が日々の生活に身近な施設であることを実感していただくために、「夢のみち」事業を実施しています。
 この事業の一環として、施設管理者の東京都第三建設事務所の協力を得て、平成30年7月26日に「夢のみち」2018親子体験ツアー「神田川・環状七号線地下調節池見学ツアー」(午前・午後 2回開催)を実施しました。

2. ツアー概要

 このツアーは、神田川・環状七号線地下調節池について知っていただくため、杉並区内にある善福寺川取水施設や地下調節池を東京都第三建設事務所の職員の方の説明を受けながら、見学するものです。
 環状七号線地下調節池は、水害が多発する神田川中流域の水害に対する安全度を向上させるため、環状七号線の道路下約40mの所に、延長4.5km、内径12.5mのトンネルを建設し、神田川、善福寺川及び妙正寺川の洪水約54万㎥ (小学校のプールで約1,800杯分) を流入・貯留できる施設です。これまでに41回(平成30年7月26日時点)の流入を行い、下流域の浸水被害軽減に大きな効果を発揮しています。

3. 当日の流れ


①集合・受付
 参加者の皆様には、西新宿に集合していただきました。受付を済ませ、大型バスに乗って出発です!
②神田川・環状七号線地下調節池概要等説明
 まず取水施設の講習室に集まり、主催者の挨拶の後、東京都第三建設事務所の職員の方から神田川・環状七号線地下調節池の施設全体の概要や役割等について説明を聞いていただきました。
 また、この施設ができる以前の洪水被害の様子をまとめたDVDをご覧いただき、現在どれだけ改善されているかを比較することができました。  

善福寺川取水施設に到着
主催者の挨拶
地下調節池の概要説明
③模型室・中央監視室見学
 次に、環七地下調節池の全体の様子が分かる模型室や河川の状況がリアルタイムで分かる中央監視室に移動し、東京都第三建設事務所の担当職員の方から説明を受けました。この取水施設は川からの洪水を取り入れ、地下調節池まで導く施設となっています。
 
調節池の模型を見学
ペットボトルで水が落ちる仕組みを実験
中央監視室のモニター
④神田川・環状七号線地下調節池見学
 取水施設での見学を終えたら、いよいよ地下にある神田川・環状七号線地下調節池に移動です!
 この調節池は、地下約34m~43mの深さにあり、階段とエレベーターが併設されています。この日は階段の工事があったため、全員エレベーターで地下に降りました。
 降りたところは、洪水が治まった後、トンネルに貯めた水を再び河川に戻すための大きなポンプ室となっていました。ここから地下トンネルに入るには、頑丈な防水扉を開け、人ひとりが通れるほどの狭い通路を通り抜ける必要があります。注意しながら抜けると、地上の取水口から地下調節池へ水を取り込む竪穴(ドロップシャフト)が見えました。
 ここから地下調節池までは「連絡管きょ」と呼ばれるトンネルの中を150mほど歩きます。途中には、地元の小学生によって描かれた絵がありました。そして、目指す調節池に到着です!内径12.5m全長4.5kmの巨大なトンネルとなっています。地上の暑さが信じられないほどの寒さの中、子供たちはトンネルの大きさもさることながら、トンネル内の残り水にザリガニや亀を見つけ驚いていました。また、全ての照明を消した真っ暗闇も体験していただきました。最後に全員集合して記念の写真を撮り、地上に戻りました。
 
地下ポンプ室
防水扉を通り抜けます!
上の方に竪穴が見えます!
小学生の絵
巨大な地下調節池
全員集合(午前の部)
全員集合(午後の部)
 
⑤質疑応答・アンケート記入
 全ての見学を終えた後、講習室に戻り、質疑応答とアンケートにご協力いただきました。参加された子供たちからは、「他にもあるという取水施設をここで操作しているの?」「この施設を造るのにどのくらいのお金がかかったの?」などの質問がありました。最近各地で頻発している豪雨や台風による洪水被害を未然に防止するこのような施設を身近に見て頂き、皆さんの安全がどのように守られているかを、楽しみながら学んでいただけたようでした。

4. ツアーをもっと知るには?

 なお、本ツアーの詳細につきましては、平成30年11月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.53号」に掲載する予定ですので、そちらをご覧下さい。「TR-mag.」のバックナンバーはコチラをご覧ください。