本文へスキップします。

【参:道路見学ツアー】ページタイトル画像
道路見学ツアーイメージ画像
道路見学ツアー
ページタイトル

隅田川橋梁(水上バス乗船)と復興記念館見学ツアー

コンテンツ
ツアー実施日:令和元年10月1日

1. 目的

 (公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
 そのひとつとして、東京都建設局、(公財)東京都公園協会、(公財)東京都慰霊協会のご協力を得て、令和元年10月1日に「隅田川橋梁(水上バス乗船)と復興記念館見学ツアー」を実施しました。

2. ツアー概要

 このツアーは、隅田川に架かる橋梁群を水上バスで巡り、橋梁の構造・歴史等について学び、あわせて、これら橋梁の整備の契機ともなった関東大震災にさかのぼり、都立横網町公園にある「復興記念館」や「慰霊堂」等に展示されている当時の記録や東京の街路・橋梁等を中心とした都市計画の歴史に触れていただくものです。

3. 当日の流れ

①集合・受付
 参加者の皆様には、西新宿に集合していただきました。受付を済ませ、バスに乗って出発です!
②東京都慰霊堂と復興記念館見学
 最初は、墨田区にある都立横網町公園に向かいました。ここには、東京都慰霊堂と東京都復興記念館があります。
 まず、慰霊堂に入り、東京都慰霊協会の高田事務局長から、関東大震災や太平洋戦争時の被害状況及び慰霊堂建設に係る経緯や設計等について、ビデオを交えながら説明していただきました。この慰霊堂には関東大震災および東京大空襲時の犠牲者の遺骨が安置されているほか、当時の様子を描いた絵画も掲載されています。
 次に、この慰霊堂の周りを一周し、独特の建築様式や建物の配置等の説明を受けつつ、復興記念館に向かいました。
 復興記念館では、関東大震災及び戦災による東京の街や橋・道路の被災状況を伝える絵画、写真、遺品、図表の他、復興に向けての都市計画道路図面など数多くの貴重な資料を見ることができました。隅田川に架かる橋では、吾妻橋、厩橋、両国橋、永代橋が震災で被害を受け、震災復興事業の一環として再建されています。


東京都復興記念館・慰霊堂に到着


東京都慰霊協会職員による説明


慰霊堂の周囲を見学


東京都復興記念館へ


復興記念館での震災状況の説明


焼け落ちる永代橋を描いた絵画の前で

③水上バス乗船、橋梁見学
 復興記念館を見学した後は、またバスに乗り、「墨田区役所前水上バス発着場」に向かいました。
 ここから水上バスに乗船し、浅草の上流にある白鬚橋に向かい、Uターンして河口に新しく完成した築地大橋まで隅田川に架かる橋を見ながら下っていきます。
 船の中では、東京都建設局道路管理部の本間専門課長から、各々の橋梁の特徴や歴史等を説明していただきました。
 隅田川下流部には、「関東大震災」を契機とする復興橋梁のほか、新たに建設された駒形橋、清州橋、勝鬨橋など数多く存在します。とりわけ、隅田川の橋梁建設にあたっては、各々異なった橋梁形式を採用することを原則としていたため、「橋の博物館」または「橋の展覧会」と言われるほど、様々な種類の橋が架かっています。これらのうち、平成19年6月には、勝鬨橋、永代橋、清洲橋の3橋が国の重要文化財に指定されています。なお、勝鬨橋は2017年8月に機械遺産にも認定されています。
 見学当日には、一部の橋で2020年オリンピック・パラリンピックを目指してライトアップ工事が行われており、橋全体のシルエットが見られないところもありましたが、一方で、潮が高いので、デッキの上の見学者は、橋の下をしゃがんで通過するという、迫力ある場面にも遭遇しました。
 普段なかなか橋を下から見上げる機会がないので、間近で見る橋に皆さん満足されていた様子でした。


水上バス「さくら」に乗船


本間専門課長より説明


桜橋上流からスカイツリーが見えました


船内の様子


駒形橋下流から望む


永代橋の下をしゃがんで通過します


ライトアップ工事中の勝鬨橋


新たに架けられた隅田川最河口の築地大橋


乗船ルート図

④閉会・質疑応答・アンケート記入
 隅田川最河口の築地大橋を見たのち、船内で質疑応答とアンケートにご協力いただきながら、解散場所の聖路加ガーデン前船着場に向かいました。
 このツアーでは、抽選で当選された37名(10/1実施)の方々が参加されました。隅田川の橋梁と震災復興事業との関わりや、各橋梁の歴史を学びながら、また水辺の景色を楽しみながらの見学会でした。なお、10/12(土)予定されていたツアーは台風19号の影響により中止としました。

4. ツアーをもっと知るには?

 このツアーにつきましては、令和2年2月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag. 58号」にも掲載する予定ですので、そちらも併せてご覧下さい。「TR-mag.」のバックナンバーはコチラをご覧ください。

 ※ご紹介した東京都慰霊堂と東京都復興記念館は、どなたでも無料でご覧になることができます。