御岳小橋架替え工事に伴う技術協力業務委託の契約について
御岳小橋は御岳渓谷遊歩道の一部として昭和50年に建設されましたが、令和元年の台風19号の際に多摩川の増水で流出したため、早期復旧が望まれております。
本橋は、施工性や景観性への配慮からPC斜張橋による架替えを計画しており、公社では、本架替え工事にあたり、設計段階から施工者独自の高度で専門的なノウハウや工法等を活用することを目的としてECI方式を採用しました。
この度、御岳小橋架替え工事に伴う技術協力業務委託について、プロポーザルによる厳密な審査の結果、優先交渉権者を決定し、技術協力業務委託の契約を締結しましたので、ご報告いたします。
技術協力業務委託受注者
三井住友建設株式会社 (
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技術協力業務委託契約の経緯
令和6年 7月 2日 第1回技術審査委員会(公表前)
令和6年 7月12日 プロポーザル公告
令和6年 7月19日 一次審査申請書受付期限(3社が提出)
令和6年 7月25日 一次審査結果及び技術提案書提出要請書通知(3社が一次審査通過)
令和6年 9月27日 技術提案書提出期限(3社が技術提案書提出)
令和6年10月 4日 二次審査(技術提案書に係るプレゼンテーション・ヒアリング実施)
令和6年10月28日 第2回技術審査委員会(審査段階)(優先交渉権者を決定)
令和6年11月 8日 二次結果通知
令和6年11月18日 技術協力業務委託契約締結
審査結果について
技術提案の項目 |
配点 |
赤社 |
青社 |
緑社 |
技術協力業務への取組方針 |
20 |
18.5 |
17.0 |
6.5 |
主たる事業課題について材料・設計・施工に関する提案 |
140 |
128.0 |
81.0 |
59.5 |
全体工事の施工計画に対する提案 |
20 |
19.5 |
13.0 |
7.0 |
合計 |
180 |
166.0 |
111.0 |
73.0 |
順位 |
1 |
2 |
3 |
優先交渉権者◎、交渉権者○ |
◎ |
○ |
○ |
評価点が最上位である赤社を優先交渉権者に選定する。
赤社:三井住友建設株式会社
ECI方式とは
○ECI方式とは
契約の詳細
(技術協力業務委託) |
業務件名 |
御岳小橋架替え工事に伴う技術協力業務委託 |
業務概要 |
○技術協力対象工事
橋長 :109.5m(有効幅員2.25m)
道路規格 :人道橋
上部工形式:2径間連続PC斜張橋
下部工形式:逆T式橋台、壁式橋脚
○技術協力業務内容
技術提案部分を含めた設計の確認・照査、工事にあたっての課題・対策工の検討、施工計画書の作成、概算工事費の作成、地元及び関係行政機関との協議、施工設備の設計ほか |
契約年月日 |
令和6年11月18日 |
優先交渉権者 |
三井住友建設株式会社 |
契約金額 |
10,492,900円(税込) |
随意契約によることとした理由 |
御岳小橋は御岳渓谷遊歩道の一部として昭和50年に建設された。その後、令和元年の台風19号により流失した。
本橋は、施工性や景観性への配慮から、PC斜張橋による架替えを予定している。
本工事においてECIを導入する理由は以下のとおりである。
・国内ではPC斜張橋の本格的な施工実績は近年なく、精通している技術者が少ない。
・架設方法(張出し工法)と橋梁構造が密接に関係しており、施工を設計にフィードバックしなければならない。
・PC斜張橋の設計、施工のノウハウが豊富な施工業者が技術協力することにより、構造寸法のコンパクト化、環境負荷の軽減、確実な施工が期待できる。
・施工業者が独自の技術を導入することにより、より一層の工期短縮が期待できる。
公益財団法人東京都道路整備保全公社ECI方式試行要綱(令和6年5月1日6東道総計第45号)に基づき技術審査委員会の審査を経た結果、三井住友建設株式会社から提出された技術提案書が最も高い評価であり、優先交渉権者に選定した。
本業務は、御岳小橋架替え工事に先立って、優先交渉権者の提出した技術提案を踏まえた設計を実施するための技術協力業務であり、優先交渉権者である三井住友建設株式会社が業務の履行が可能な唯一の者であるため、随意契約を行った。 |
履行期間 |
令和6年11月19日から令和7年10月31日まで |
備考 |
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