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隅田川橋梁(水上バス乗船)と復興記念館見学ツアー

令和7年5月23日(金)

1. 目的

 (公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
 そのひとつとして、東京都建設局、(公財)東京都公園協会、(公財)東京都慰霊協会のご協力を得て、令和7年5月23日に「隅田川橋梁(水上バス乗船)と復興記念館見学ツアー」を実施しました。

2. ツアー概要

 このツアーは、隅田川橋梁の整備の契機ともなった関東大震災にさかのぼり、都立横網町公園にある「復興記念館」や「慰霊堂」等に展示されている当時の記録や東京の街路・橋梁等を中心とした都市計画の歴史に触れていただき、その後、水上バスで隅田川に架かる橋梁群を巡り、橋梁の構造・歴史等の説明を受けながら橋梁の維持管理についても理解を深めていただくものです。

3. 当日の流れ

①集合・受付
 参加者には、東京都復興記念館のある都立横網町公園に集合していただきました。
②東京都慰霊堂、復興記念館及び横網町公園内屋外展示の見学
 墨田区にある都立横網町公園内には、東京都復興記念館と東京都慰霊堂があります。
 まず、慰霊堂に入り、東京都慰霊協会の職員の方より、関東大震災や太平洋戦争時の被害状況及び慰霊堂建設に係る経緯や設計等について、ビデオを交えながら説明していただきました。慰霊堂は、伊東忠太氏により設計され、様々な宗教の要素が混在している等、特殊なしつらえとなっており、関東大震災および東京大空襲時の犠牲者の遺骨が安置されているほか、当時の様子を描いた絵画も展示されています。
 復興記念館では、関東大震災及び戦災による東京の街や橋・道路の被災状況を伝える絵画、写真、遺品、図表の他、復興に向けての都市計画模型など数多くの貴重な資料を見ることができました。隅田川に架かる橋では、吾妻橋、厩橋、両国橋、永代橋が震災で被害を受け、震災復興事業の一環として再建されています。
 参加者の中には、慰霊堂や復興記念館を初めて訪れた方も多く、講師の説明に熱心に耳を傾ける様子が 見受けられました。

慰霊堂(外観)
慰霊堂(外観)
東京都慰霊協会職員による説明
東京都慰霊協会職員による説明
ビデオ視聴
ビデオ視聴
公園を抜け復興記念館へ
公園を抜け復興記念館へ
震災の脅威を語る大型被災物
震災の脅威を語る大型被災物
復興事業を解説
復興事業を解説
③水上バス乗船、橋梁見学
 復興記念館を見学した後は、両国リバーセンターへ徒歩で向かいました。
 ここから水上バスに乗船し、浅草の上流にある桜橋に向かい、Uターンして築地大橋まで隅田川に架かる橋を見ながら下っていきます。
 船の中では、東京都建設局道路管理部の職員の方より、各々の橋梁の特徴や歴史、橋梁管理の仕事等について説明していただきました。
 隅田川下流部には、「関東大震災」を契機とする復興橋梁のほか、新たに建設された勝鬨橋、新大橋、中央大橋など数多く存在します。とりわけ、隅田川の橋梁建設にあたっては、各々異なった橋梁形式を採用することを原則としていたため、「橋の博物館」または「橋の展覧会」と言われるほど、様々な種類の橋が架かっています。これらのうち、平成19年6月には、勝鬨橋、永代橋、清洲橋の3橋が国の重要文化財に指定されています。なお、勝鬨橋は平成29年8月に機械遺産にも認定されています。
 当日は天候にも恵まれ、デッキ上から橋梁群を見学することができました。橋梁下を通る時には、滅多に見ることのない隅田川橋梁の裏側の様子に、参加者は目を輝かせていらっしゃいました。
 
水上バス「あじさい」に乗船
水上バス「あじさい」に乗船
建設局職員による説明
建設局職員による説明
船内の様子
船内の様子
デッキ上から橋の裏側を撮影
デッキ上から橋の裏側を撮影
橋の下をくぐる様子
橋の下をくぐる様子
築地大橋
築地大橋
図-1 乗船ルート図
図-1 乗船ルート図
④閉会・質疑応答
 隅田川最河口の築地大橋を見たのち、船内で質疑応答を行い、解散場所の聖路加ガーデン前船着場に向かい閉会となりました。

4. ツアーをもっと知るには

 このツアーにつきましては、令和7年8月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.80号」に掲載する予定ですので、そちらも併せてご覧下さい。
 「TR-mag.」のバックナンバーはコチラをご覧ください。
 ※今回、ご紹介した東京都慰霊堂と東京都復興記念館は、どなたでも無料でご覧になることができます。
 詳しくは、都立横網町公園のホームページにてご確認ください。
 https://tokyoireikyoukai.or.jp/