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歩いて巡る!隅田川橋梁・復興記念館見学ツアー

イベント情報写真
令和8年5月20日(水)

1. 目的

(公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
そのひとつとして、令和8年5月20日に「歩いて巡る!隅田川橋梁・復興記念館見学ツアー」を実施しました。

2. ツアー概要

このツアーは、隅田川橋梁の整備の契機ともなった関東大震災にさかのぼり、都立横網町公園にある「復興記念館」や「慰霊堂」等に展示されている当時の記録や東京の街路・橋梁等を中心とした都市計画の歴史に触れていただき、その後、隅田川橋梁群を歩いて巡り、橋梁の構造・歴史等の説明を受けながら橋梁の維持管理についても理解を深めていただくものです。
本ツアーは、共催の(公財)東京都慰霊協会により、慰霊堂と復興記念館の解説を行いました。また、東京都建設局、(公財)東京都公園協会のご協力を得て実施されました。

3. 当日の流れ

①集合・受付
参加者には、東京都復興記念館のある都立横網町公園に集合していただきました。
②東京都慰霊堂、復興記念館及び横網町公園内屋外展示の見学
墨田区にある都立横網町公園内には、東京都慰霊堂と東京都復興記念館があります。
まず、慰霊堂に入り、東京都慰霊協会の職員の方より、関東大震災や太平洋戦争時の被害状況及び慰霊堂建設に係る経緯や設計等について、ビデオを交えながら説明していただきました。慰霊堂は、関東大震災で最も被害が大きかった被服廠跡に建てられました。伊東忠太氏による設計の建築は、様々な宗教の要素を取り入れた特殊な造りになっています。関東大震災および東京大空襲時の犠牲者の遺骨が安置されているほか、当時の様子を描いた絵画や、写真が展示されています。
復興記念館では、関東大震災及び戦災による東京の街や橋・道路の被災状況を伝える絵画、写真、遺品、図表の他、復興に向けての都市計画模型など数多くの貴重な資料を見ることができました。当時、隅田川に架かる多くの橋は震災に伴う火災で消失し避難路として機能しなかったことから、震災後に東京の防災力を向上させるため震災復興事業の一環として再建されました。
参加者の中には、慰霊堂や復興記念館を初めて訪れた方も多く、講師の説明に熱心に耳を傾ける様子が 見受けられました。

慰霊堂(外観)
慰霊堂(外観)
東京都慰霊協会職員による説明
東京都慰霊協会職員による説明
復興記念館へ移動
復興記念館へ移動
震災における被災物の解説
震災における被災物の解説
震災復興事業について
震災復興事業について
震災の様子が描かれた絵画
震災の様子が描かれた絵画
③橋梁見学
復興記念館を見学した後は、蔵前橋、厩橋、駒形橋、吾妻橋を徒歩で巡りました。
今回のツアーは、公社職員の橋梁専門家である紅林講師と、東京都建設局道路管理部の職員の方より、各々の橋梁の特徴や歴史を説明していただきました。
関東大震災を契機とする復興橋梁のうち、とりわけ隅田川の橋梁建設にあたっては、様々な橋梁形式が採用されました。これは、全て同じ形式を採用した場合、大きな地震の際に、全ての橋梁で同じように損傷を受けてしまう可能性があることや、当時の日本の橋梁技術者が、世界最先端の様々な橋梁形式を手掛けることで、日本の橋梁技術を一気に高めようと目論んでいた、というお話もありました。アーチ橋、吊橋、桁橋など、様々な形式の橋梁が、隅田川に架けられている理由がよくわかりました。今回のツアーで巡った4橋は全てアーチ橋でしたが、アーチ橋の中でもそれぞれ特徴が異なります。例えば、蔵前橋はアーチの上に道路面がある上路形式、駒形橋はアーチの中間部に道路面がある中路形式となっています。また、将来を見込んだ自動車荷重や地震時に作用する荷重を見込んで造られたことにより、架設から100年近く経過した現在も橋梁としての機能を保ち、かつ、隅田川の景観のシンボルとしても親しまれていることが分かりました。
当日は、天気に恵まれ、隅田川沿いの景色も楽しみながらの見学となりました。紅林講師から出題される橋梁クイズにも、皆さん楽しく参加しており、隅田川に架かる橋梁について深く学ぶことができました。
また、ツアーを通じ、関東大震災から100年以上経過した現代においても、発災時に避難ルートや物資の輸送ルートを確保することは重要な課題であり、日ごろから橋梁の整備や維持管理を継続して行うことが大切であるということを改めて感じました。

紅林講師による橋梁の歴史の解説の様子
紅林講師による橋梁の歴史の解説の様子
蔵前橋の前にて橋梁クイズ
蔵前橋の前にて橋梁クイズ
厩橋へ向かう一行
厩橋へ向かう一行
駒形橋と周辺の景色
駒形橋と周辺の景色
吾妻橋の解説の様子
吾妻橋の解説の様子
④閉会・質疑応答
復興記念館から1時間10分ほどかけて4つの橋梁を巡ったのち、吾妻橋の下にて閉会となりました。
閉会後も参加者の皆さんは、解説担当の紅林講師や建設局職員へ質問をし、橋梁の知識や親しみを深めていました。

4. ツアーをもっと知るには

このツアーにつきましては、令和8年8月3日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.84号」に掲載する予定ですので、そちらも併せてご覧下さい。
「TR-mag.」のバックナンバーはコチラをご覧ください。
※今回、ご紹介した東京都慰霊堂と東京都復興記念館は、どなたでも無料でご覧になることができます。
詳しくは、都立横網町公園のホームページにてご確認ください。
https://tokyoireikyoukai.or.jp/