アセットマネジメントとは?
資産管理の方法として、資産を効率よく管理・運用することで知られています。
当推進室では、道路維持管理に関して、橋梁、トンネル、舗装、道路附属物等を道路資産と捉えて、損傷や劣化などを将来に渡って予想し、最も費用効果の高い方法を選択するために、施設等の更新時期の平準化を行いながら総事業費の削減を図り、劣化や損傷が進行する前に適切にメンテナンスを行う「予防保全型維持管理」の推進に取り組んでおります。
皆様からお預かりした税金を種々な道路施設の保全・活用などの整備に効率的・効果的に使い、資産価値を高め大きな道路サービスとしてお返しします。
公社の役割は?

1)橋梁の点検(定期点検、異常時点検など)
当公社では、区市町村からの依頼で橋梁の点検を実施しております。
橋梁の点検とは?
橋に近接して調査し、橋の健康状態をチェックすることです。定期点検とは、橋梁に発生している損傷や劣化の状況を定期的に細かく調べることで人間の定期検診と同じです。また、異常時点検とは、地震や台風、豪雨などによって橋梁に大きな被害が発生したと予測される時、緊急に橋梁の安全性や使用性を早期に判断するための点検です。

橋梁の安全・安心を確保するために近接目視点検を行います。
2)橋梁の健全度診断、詳細調査
当公社では、橋梁の点検結果を基に、健全度診断、詳細調査などを実施しております。
橋梁の健全度診断とは?
人や車、自転車などが通行している橋梁の健全度や余寿命を工学的に診断することです。

橋梁の詳細調査とは?
定期点検や異常時点検などにおいて橋梁の健全度がはっきり診断ができない場合、超音波、弾性波、磁粉探傷、エックス線もしくはひずみ測定、応力頻度測定などの非破壊試験によって科学的に詳細に調査し、健全度や対策方法を工学的に判定することです。

点検結果や健全度診断結果を確実に記録し、データベースに入力します。
3)「東京ブリッジサポーター」制度
当公社では、都民の方々と協働で都内の橋梁などの道路施設の安全・安心を確保するため、道路管理者である国土交通省、東京都、区、市、町、村等と連携を取った都民ボランティア「東京ブリッジサポーター」制度を運用しております。
東京ブリッジサポーター制度とは?
この制度では、「東京ブリッジサポーター」を当公社が開催する「東京ブリッジサポーター講習会」を受講された方の中から認定します。
そしてその方々の協力により、日常生活の中で感じ取った道路施設の異常や変状の情報をスマホや携帯電話等の端末機器で当公社へ連絡していただきます。(連絡いただく情報は、①「状況の写真」、②「簡潔な状況の説明」、③「場所の住所や路線、施設名等」です。)
その情報の内容が、緊急な措置が必要と予測される場合、当公社から各道路管理者を選択して連絡し、対応を依頼するなど事故等を未然に防ぐことを目的としています。
4)東京ブリッジサポーター講習会の開催
当公社では、都民と協働で都内の道路施設の安全・安心を確保する「東京ブリッジサポーター」を養成する講習会を開催しております。
東京ブリッジサポーター講習会とは?
都内の道路施設管理ボランティア「東京ブリッジサポーター」を養成する講習会です。本講習会では、一般の方々にも分かり易く道路構造物の知識、構造物に発生する異常や変状の見方や予測方法、通報の仕方、処理内容等を講習します。
講習が終了すると本講習受講者で「東京ブリッジサポーター」認定を希望される方に対して聞き取り調査を行わせていただき、当公社公認の「東京ブリッジサポーター」になっていただきます。
- 開催日:毎年2月下旬
- 対象者:東京都内在勤者または在住者
- 参加費:無料
≪開催案内(令和4年度)はこちら≫
講習会開催年度 |
受講申込者数 |
認定者数 |
累計認定者数 |
2010年度(平成22年度) |
7名 |
6名 |
6名 |
2011年度(平成23年度) |
19名 |
15名 |
21名 |
2012年度(平成24年度) |
58名 |
49名 |
70名 |
2013年度(平成25年度) |
39名 |
32名 |
102名 |
2014年度(平成26年度) |
19名 |
16名 |
118名 |
2015年度(平成27年度) |
12名 |
10名 |
128名 |
2016年度(平成28年度) |
15名 |
13名 |
141名 |
2017年度(平成29年度) |
35名 |
32名 |
173名 |
2018年度(平成30年度) |
41名 |
41名 |
214名 |
2019年度(令和元年度) |
34名 |
30名 |
244名 |
2020年度(令和2年度) |
新型コロナウイルスの影響により中止しました
|
2021年度(令和3年度) |
29名 |
27名 |
271名 |
2022年度(令和4年度) |
24名 |
18名 |
289名 |
令和4年度東京ブリッジサポーター講習会を開催しました
令和4年度は新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが立たない状況にあったため、自己学習形式で開催し、新たに18名の方をサポーターとして認定いたしました。現在、サポーターの総数は289名となっております。公社では、今後も引き続き、道路施設の安全・安心に役立つ業務に取り組んで参ります。
開催日:令和5年2月17日~3月3日
対象 :東京都内勤務者または在住者
会場 :参加者宅ほか
<内容>
- 東京ブリッジサポーターについて
- 公社への報告の流れ
- 道路管理者によるメンテナンス(維持管理)
- 参考:東京都の道路、東京都の橋梁
5)橋梁技術及び事業等の相談窓口
橋梁などの道路構造物に関係する各種の情報(橋梁計画、設計、施工、監理、維持管理、健全度、寿命など)の提供、技術に関する悩みや各種の相談を受ける窓口を設置します。一般道路構造物設計、施工、維持管理やマネジメントに関する業務の中で、「わからない」、「判断できない」、「もっと細かく知りたい」ことに適切にアドバイスします。当公社は、東京エリアのアセットマネジメント(インフラマネジメント)及び高度橋梁技術の拠点として機能することを目指します。
6)道路メンテナンス講習会
当公社では、道路管理に携わる都内区市町村の職員を対象に、道路構造物の点検、維持管理のノウハウを「橋梁」を中心に学習していただき、適正かつ合理的に道路管理を行うことのできる人材育成を目指した講習会を開催しております。
講習会開催年度 |
受講申込者数 |
受講者数 |
2015年度(平成27年度) |
53名 |
28名 |
2016年度(平成28年度) |
37名 |
34名 |
2017年度(平成29年度) |
32名 |
28名 |
2018年度(平成30年度) |
32名 |
32名 |
2019年度(令和元年度) |
20名 |
20名 |
2020年度(令和2年度) |
45名 |
42名 |
2021年度(令和3年度)第1回 |
53名 |
45名 |
2021年度(令和3年度)第2回 |
32名 |
31名 |
2022年度(令和4年度)第1回 |
56名 |
56名 |
2022年度(令和4年度)第2回 |
45名 |
44名 |
2022年度(令和4年度)第3回 |
31名 |
28名 |
令和4年度道路メンテナンス講習会(第3回)現場見学会開催内容
開催日:令和5年3月16日(木)
対象 :区市町村職員ほか
会場 :関戸橋(多摩市関戸橋二丁目地内)